卒業証書・卒業アルバムを廃棄して断捨離:実家整理・終活にも活きる処分方法を解説
- Yoshio Nkashima
- 4 日前
- 読了時間: 13分
「卒業証書や卒業アルバムを断捨離したい」
「実家整理をスムーズに進める方法を知りたい」
実家の整理や自身の終活に備えて押入に眠っている卒業証書や卒業アルバムを処分したいけど、どのように整理すればよいかわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、卒業証書や卒業アルバムを断捨離する方法について詳しく解説をします。
■この記事を読んでわかること
● 卒業証書や卒業アルバムを処分しづらい理由
● 処分する前に事前に準備をしておきたいこと
● 卒業証書や卒業アルバムを処分するときの注意点
気持ちを整理するための処分方法などを詳しく解説しているので、最後まで確認をしてみてください。
なぜ卒業証書と卒業アルバムは断捨離で廃棄しづらいのか

卒業証書や卒業アルバムは、人生の節目を記録した大切な品です。しかし断捨離を進める中で、これらを手放すかどうかで悩む方は少なくありません。処分しづらい理由として3つあります。
● 思い出の品であり処分に心理的ハードルが高い
● 個人情報が載っていて不安がある
● 親や家族の気持ちも絡むため勝手に捨てづらい
もったいないという感情だけでなく、思い出の重要性や個人情報流出への不安、さらには家族との関係性などが絡み合っています。まずはなぜ処分が難しいのか、その理由を整理してみましょう。自分の気持ちを理解することで断捨離がうまくいくようになりますよ。
思い出の品であり処分に心理的ハードルが高い
卒業証書や卒業アルバムには、学生時代の思い出が詰まっています。友人たちと過ごした日々や部活動や文化祭といった特別な瞬間が写真や文字として残されており、ページをめくるたびに当時の感情が蘇ってきます。
とくに卒業証書は、努力の証として授与された品でもあり、簡単に捨てることに罪悪感を覚える方が多いのです。
いつか見返すかもしれないという期待も処分を躊躇させます。実際には何年も開いていなくても、捨てたら後悔するのではという不安が頭をよぎりますよね。思い出の品は代替が効かないため、一度処分すると取り戻せないという思いが、決断をさらに難しくしていきます。
こうした心理的ハードルを乗り越えるには、保管し続ける価値と手放すことで得られるメリットを天秤にかけ、冷静に判断していきましょう。
後悔しない断捨離方法を以下の記事で解説をしているので、ぜひ参考にしてみてください。
個人情報が載っていて不安がある
卒業アルバムには、自分だけでなくクラスメートや先生の顔写真、氏名、場合によっては住所などの個人情報が掲載されています。
これをそのままゴミとして出すことで、情報漏洩につながるのではないかという懸念があります。
卒業証書にも、本名や生年月日、学校名といった個人を特定できる情報が記載されています。これらが第三者の手に渡った場合、悪用されるリスクはゼロではありません。そのため、「捨てたいけれど、どう処分すれば安全なのかわからない」という状態に陥りがちです。
この不安を解消するには、適切な廃棄方法を知ることが重要です。シュレッダーでの細断や個人情報部分を黒塗りにするなど、情報が読み取れない状態にしてから処分する方法があります。
安全性を確保した上で廃棄すれば、不安を軽減しながら断捨離を進められますよ。
親や家族の気持ちも絡むため勝手に捨てづらい
卒業証書や卒業アルバムは、本人にとってだけでなく、親や家族にとっても大切な思い出の品です。
親にとっては、子どもの成長を実感できる貴重な記録であり、捨てないでほしいと考えている可能性があります。そのため、実家に保管されている場合、勝手に処分するのではなく相談をして了承を得てから捨てるようにしましょう。
祖父母など年配の家族は、卒業証書を大切にする気持ちを持っていることもあります。世代による価値観の違いが、処分の判断をさらに複雑にしていますが、自分は必要ないと感じていても、家族の気持ちを無視して処分すれば、後々トラブルになりかねません。
トラブルにならないためにも、事前に家族と話し合い、デジタル保存などの代替案を提示しながら、双方が納得できる方法を探りましょう。
卒業証書と卒業アルバムを処分・廃棄する前に考えたい3つの準備

いざ卒業証書や卒業アルバムを処分しようと決めても、焦って実行するのは避けたいところです。
処分後に後悔しないためには、ここで説明する事前の準備が欠かせません。
● 本当に必要な思い出かを見極める
● 親や家族と共有しておくべき理由を明確にする
● 必要な部分をデジタル保存しておくという選択肢を入れておく
考えるべきポイントは複数あります。ここでは、処分前に必ず確認しておきたい3つの準備について解説します。
本当に必要な思い出かを見極める
断捨離の基本は、今の自分にとって必要かどうかを判断することです。
卒業証書や卒業アルバムを何年も開いていないなら、それは実質的に不要な物である可能性が高いでしょう。一方で、定期的に見返して元気をもらっているなら、無理に処分する必要はありません。
見極めるコツは、実際に手に取ってじっくり眺めてみることです。ページをめくりながら、「この思い出は今の自分にとってどんな意味があるか」を自問してください。温かい気持ちになるなら残し、特に感情が動かないなら処分候補としてあげてもいいでしょう。
また、アルバムの中でも特に大切なページだけを切り取って保管し、残りは処分するという選択肢もあります。すべてを残すか捨てるかの二択ではなく、柔軟に考えてみましょう。
親や家族と共有しておくべき理由を明確にする
家族が大切にしている品だからこそ、処分する理由を明確にし、事前に共有しましょう。
● 引っ越しで収納スペースが限られる
● ミニマリストな生活を目指している
● 実家で保管してもらえないか
具体的な理由を伝えれば、家族も理解しやすくなります。話し合いのときは、一方的に「捨てる」と宣言するのではなく、「こう考えているけれど、どう思う?」と相談の形を取ると良いでしょう。
また、デジタル化して残すことで、現物は処分しても思い出は保存できると説明すれば、納得してもらいやすくなります。
家族の気持ちを尊重しつつ、自分の意思も大切にすることで、円満に話を進められます。コミュニケーションを丁寧に取ることが、後悔しない断捨離の鍵となります。
必要な部分をデジタル保存しておくという選択肢を入れておく
卒業証書や卒業アルバムを処分してまで、思い出まで失う必要はありません。デジタル保存を活用すれば、場所を取らずに大切な記録を残せます。
卒業アルバムの重要なページや卒業証書をスマートフォンやデジタルカメラで撮影し、クラウドストレージに保存しておけば、場所も取ることもありません。
より高品質に残したい場合は、スキャナーを使ってPDFやJPEG形式で保存する方法もあります。さらに専門のスキャンサービスを利用すれば、大量のページも効率的にデジタル化できます。デジタルデータは劣化せず、バックアップも簡単なため、長期保存に適していますよ。
デジタル化を依頼するときの失敗しない業者選びについては、以下の記事で解説をしているので、ぜひ参考にしてみてください。
卒業証書と卒業アルバムの廃棄・処分方法

処分することを決めたら、次は具体的な廃棄方法を選びます。卒業証書や卒業アルバムは通常のゴミとして処分できますが、個人情報への配慮や思い出への敬意から、さまざまな方法が選択肢として存在します。
● 自治体ルールに従って可燃ゴミとして破棄する
● シュレッダーで細断して廃棄する
● 宅配お焚き上げサービスを利用する
● 神社や寺院のお焚き上げを利用する
ここでは、一般的な4つの処分方法を紹介します。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の状況や価値観に合った方法を選びましょう。
自治体ルールに従って可燃ゴミとして廃棄する
最もシンプルで費用がかからない方法が、自治体の可燃ゴミとして出すことです。
卒業証書は紙製、卒業アルバムも多くが紙とビニール製のカバーで構成されているため、基本的には可燃ゴミとして処分できます。ただし、金具やプラスチック部品が使われている場合は、事前に分別する必要があります。
処分のときは、個人情報保護の観点から中身が見えないように新聞紙などで包むか、不透明なゴミ袋を使用することをおすすめします。また、ゴミ収集日の直前に出すことで、第三者の目に触れる時間を最小限にできます。
この方法は手軽ですが、思い出の品をゴミとして出すことに抵抗を感じる方もいるでしょう。その場合は、他の方法を検討してください。
自治体によってはルールが異なるため、事前にホームページや問い合わせで確認してから適切に廃棄をしましょう。
シュレッダーで細断して廃棄する
個人情報漏洩を確実に防ぎたい場合は、シュレッダーで細断してから廃棄する方法が有効です。
卒業証書は比較的簡単に細断できますが、卒業アルバムは厚みがあるため、家庭用シュレッダーでは処理できない場合があります。
重要なページや個人情報が掲載されているページだけを切り取ってシュレッダーにかけ、残りは可燃ゴミとして処分すると良いでしょう。また、業務用の大型シュレッダーを備えた廃棄業者に依頼すれば、アルバム全体を細断処分してもらえます。
シュレッダー処分は安全性が高い反面、手間がかかるのがデメリットです。複数年分のアルバムを処分する場合は、作業に時間がかかります。しかし、個人情報保護を最優先したい方には最適な方法といえるでしょう。
宅配お焚き上げサービスを利用する
思い出の品を丁寧に供養したいという方には、宅配お焚き上げサービスがおすすめです。
このサービスは、自宅から送った品物を専門業者が神社や寺院で供養し、焚き上げてくれるというものです。利用方法は簡単で、専用の段ボールキットを購入し、処分したい品物を詰めて送るだけです。料金は業者によって異なりますが、3,000円から1万円程度が相場です。送料込みのプランもあるため、事前に確認しましょう。
この方法は、正式な手順で焚き上げが行われるため、心理的な区切りをつけやすいというメリットがあります。ただし、費用がかかるため、予算と相談して決めましょう。
神社や寺院のお焚き上げを利用する
直接神社や寺院に持ち込んでお焚き上げをしてもらう方法もあります。
お焚き上げとは、感謝の気持ちを込めて品物を火で浄化する伝統的な供養方法です。卒業証書や卒業アルバムのような思い出の品を、敬意を持って処分できます。
神社や寺院によって受付の有無や料金が異なるため、事前に問い合わせるなどして確認をしておきましょう。一般的には、お正月明けのどんど焼きや定期的に開催されるお焚き上げ行事で受け付けている場合が多いです。
費用は無料から数千円程度で、気持ちとしてお賽銭を納めることもあります。
この方法は、伝統的な手順で丁寧に供養できるため、心の整理がつきやすいです。ただし、持ち込む手間がかかることと、受付時期が限られている点には注意が必要です。
神社・寺でお焚き上げ依頼で廃棄するときの注意点

お焚き上げは思い出の品を敬意を持って処分できる方法ですが、いくつか注意すべき点があります。
● 神社によって受付の有無が異なる
● そもそも卒業証書や卒業アルバムはお焚き上げ対象なのか
● お焚き上げの費用相場と依頼するときの流れ
すべての神社や寺院が対応しているわけではなく、受け入れ品目にも制限があります。また、費用や手順も施設によって異なるため、事前の確認が欠かせません。ここでは、お焚き上げを依頼する際に知っておきたい3つのポイントを解説します。
神社によって受付の有無が異なる
すべての神社や寺院がお焚き上げを受け付けているわけではありません。
都市部の小規模な神社では、火を焚く設備がないために対応していない場合があります。近隣の神社のホームページを確認するか、電話で問い合わせてみましょう。
多くの神社では、お正月明けのどんど焼きや年に数回の特定日にのみお焚き上げを実施しています。常時受け付けている施設は限られているため、スケジュールを事前に把握しておきましょう。
また、予約が必要な場合もあるため、余裕を持って準備しましょう。遠方の神社でも郵送で受け付けているケースがあります。その場合は、送付方法や梱包の注意事項を確認してから発送しましょう。
そもそも卒業証書や卒業アルバムはお焚き上げ対象なのか
お焚き上げの対象となるのは、一般的に、思い入れのある品や魂が宿るとされる品です。
卒業証書や卒業アルバムは、人形やお守りのように明確に魂が宿るとされる品ではありませんが、思い出の品として受け付けてもらえることが多いです。神社によっては、紙類のみで写真は不可などの制限を設けている場合があります。
卒業アルバムはビニールカバーや金具が使われているため、それらを取り外してから持ち込むよう指示されることもあります。受付可能な品目を事前に確認し、必要に応じて準備をしてから訪問しましょう。
迷った場合は、電話で「卒業証書と卒業アルバムのお焚き上げは可能ですか?」と直接尋ねるのが確実です。
お焚き上げの費用相場と依頼するときの流れ
お焚き上げの費用は、神社や寺院によって大きく異なります。
無料で受け付けている場所もあれば、品物の量や種類に応じて3,000円から1万円程度の費用がかかる場合もあります。明確な料金設定がない場合は、お気持ちとして数千円をお賽銭として納めるのが一般的です。
依頼の流れは以下の通りです。
神社に電話かメールで問い合わせ、受付の有無と日時を確認する
指定された日に品物を持参し、受付で氏名や住所などを記入する
供養料を納め、お焚き上げが実施される
当日立ち会えない場合でも、後日焚き上げてもらえることがほとんどです。
郵送の場合は、品物と一緒に依頼書を同封し、供養料を現金書留や振込で支払います。丁寧な梱包を心がけ、感謝の気持ちを込めて送りましょう。
卒業証書と卒業アルバムの廃棄・断捨離で後悔しないためのチェックリスト

処分を実行する前に、最終確認として以下のチェックリストを活用しましょう。一つでも引っかかる項目があれば、もう一度立ち止まって考える時間を持つことをおすすめします。
● 本当に今後見返す可能性がないか考えた
● 大切なページや写真をデジタル保存した
● 家族に処分の意思を伝え、了承を得た
● 個人情報の処理方法を決めた
● 処分方法(ゴミ、シュレッダー、お焚き上げ等)を選んだ
● 必要であれば業者や神社に連絡・予約した
● 処分後の保管方法(デジタルデータ)を整えた
● 感謝の気持ちを込めて手放す心の準備ができた
これらを確認することで、安心して処分に踏み切れます。特にデジタル保存と家族への配慮は重要なポイントです。
卒業証書と卒業アルバムの廃棄・断捨離 を検討するならメモリーズスキャン
卒業証書や卒業アルバムをデジタル化して思い出を残したい方には、専門のスキャンサービスの利用がおすすめです。
メモリーズスキャンのような専門業者は、高品質なスキャンを提供しており、大量のアルバムも効率的にデジタル化できます。プロの技術により、色褪せた写真も鮮明に復元され、長期保存に適したデータ形式で納品されます。
スキャン後のデータはDVDやクラウドで受け取れるため、複数のデバイスで閲覧可能なので、家族と共有することも簡単になります。現物は処分しても、思い出はしっかり残せる断捨離の強い味方となるでしょう。
料金プランも様々なので、予算や目的に合わせて選択できます。大切な思い出を未来に残しながら、スッキリとした生活空間をメモリーズスキャンで手にいれましょう。




